帯広畜産大で退官5教授が最終講義 研究成果や教員生活を振り返る
帯広畜産大学(奥田潔学長)を3月末で退官する5教授の最終講義が7日、同大で行われた。
各教授はそれぞれの研究成果を発表し、学生や学校関係者らにメッセージを送った。
退官するのは、獣医学研究部門の今井邦俊氏(65)、原虫病研究センターの五十嵐郁男氏(65)、環境農学研究部門の澤田学氏(65)、生命・食料科学研究部門の古村圭子氏(64)、畜産フィールド科学センターの門平睦代氏(63)。
今井氏は「研究生活と短かった教員生活を終えるに当たり思うこと」、五十嵐氏は「馬が決めた私の研究テーマ:ピロプラズマ病」、澤田氏は「畜大での38年を振り返って」、古村氏は「畜大での牛と馬の研究」、門平氏は「私のアフリカ体験と農業教育」と題し、それぞれ講演した。
このうち今井氏は、旧農水省家畜衛生試験場(岐阜県)で21年間、旧動物衛生研究所北海道支所で7年間、鶏や羊など家畜の疫病について研究。
研究生活の教訓から「自分がこうだと思ったら自信を持って主張すべきだ」と強調した。畜大での15年間の教員生活を振り返り、「大学では良好な人間関係に恵まれ、居心地の良い研究・教育となった」と語った。
講義終了後は、受講した学生が退官する各氏に花束を手渡し、感謝の気持ちを伝えた。(藤島諒司)