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江差追分の全国大会で準優勝 音更の渡辺さん

盾を手に、「実力は出し切れた」と話す渡辺さん

 “民謡の王様”とも言われる江差追分の日本一を決める「第56回江差追分全国大会」(9月21~23日・桧山管内江差町)で、音更町の渡辺千秋さん(29)が準優勝に輝いた。おととしに準優勝、昨年は3位に輝いた渡辺さんは「今年は日本一を取りたかったけど、歌い切れたので悔いはない。また一年しっかり頑張りたい」と前向きに受け止めている。(松田亜弓)

 民謡では最も歴史のある全国大会。国内外160支部の予選を通過した179人が出場し、予選会を経てうち50人が決戦会へと進んだ。

 渡辺さんは帯広市生まれ。豊成小、第六中(現翔陽中)、帯広南商業高、帯広大谷短大卒。江差追分は5歳から長谷川富夫さん(江差追分会帯広市支部長)の下で研さんを積んだ。全国の少年の部(中学生以下)には4度進み、2004年に準優勝。今回準優勝した一般の部でも4度入賞している。

 江差追分は哀愁を帯びた旋律で知られ、音階や節回しなど最も難しいとも言われる民謡。

 大会で歌う本歌「鴎の鳴く音にふと目を覚ましあれが蝦夷地の山かいな」は短い歌詞だが、長い間発声し続けなければいけないため、肺活量はもちろん、加えて高い表現力が求められる。

 昨年結婚し、仕事を辞めて江差追分に打ち込んだ前大会は「気持ちが入りすぎて自分の歌が歌い切れなかった」と悔いが残った。今大会に向けては、優勝を目指して練習し、辛い食べ物やアルコールを控えるなど体調管理にも努めてきた。

 決戦会は緊張もありながらも「自分の歌を落ち着いて考えながら歌えた」と振り返り、結果を「日本一を取りたかった気持ちはあるけれど歌い切れた」と受け止める。

 来年に向けて「一年間しっかり勉強し、挑戦したい。江差追分は難しいからこそやりがいがある」と前を見据えている。

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