エイムカンパニー3店で無料炊き出し
「一心」の名称で居酒屋などを展開するエイムカンパニー(帯広、佐藤慎吾社長)は7日、市内のグループ3店で「炊き出し」を行い、店内の看板メニューなどを無料で提供した=写真。
実施しているのはスープカレーの「奥芝商店」(東4南11)と「ラーメンの拾丁目食堂」(西1南10)、「十勝北海道・とろたこ屋」(同)。
「停電によってスーパーやコンビニエンスストアも営業がままならず、自宅でも温かいご飯が食べられないとの声を聞いた。少しでも力になれれば」と佐藤社長。同社が運営する店舗でも、停電で冷蔵庫などが機能しなかったものの、付き合いがある芽室の農家などを回り野菜を調達するなどした。3店とも冷房が効かない中で従業員が調理に取り組んだ。
中でも奥芝商店では午後2時の開始直後から持ち帰りも含め、多くの人が訪れた。家族で来店した士幌町の会社員、小野内理子さん(27)は「停電の中、どこに行っても、食べ物が売り切れの状態。たまたま入ったら無料と聞いて驚いた。従業員も被災しているはずなのに。大変ありがたい」と笑顔。
同社は、道内大規模停電の復興プロジェクトとして、8~15日にグループの十勝管内15店舗で、来店時に「頑張れ十勝北海道」と店員に伝えると、精算時に飲食代から10%を割り引く企画を実施している。(佐藤いづみ)