夜光反射材「サクラリフレクター」 販売店舗拡大
道警が作成した交通事故防止の夜光反射材「サクラリフレクター」の販売が十勝管内でも拡大している。スーパーで社会貢献活動の一環として取り扱いが始まり、帯広署の他、管内10店で購入できる。同署は夜間の歩行者事故防止の効果を期待している。
今回販売を始めたのは、十勝地区のマックスバリュといちまる。管内の全9店舗のサービスカウンターで販売(108円)を開始した。これまでは管内では帯広署売店とイオン帯広店の2カ所のみで販売されていたが、より多くの人に身に着けてほしいと同署がマックスバリュ北海道に協力を依頼した。
サクラリフレクターは、道警の反射材デザインコンテストで最優秀賞に選ばれた作品で、桜をモチーフにしたデザイン。夜間の反射材の効果検証実験では、下向きのヘッドライトでドライバーが歩行者を確認できる距離を計測すると、暗い色の服の着用時は約26メートルに対して、反射材を身に着けると約57メートルと倍以上に伸びることが検証されている。
マックスバリュ北海道の三上勝彦十勝運営部長によると、23日の販売開始から売れ行きは好調。高齢者が自ら身に着けるために購入したり、50代前後の人が親のために買い求めているという。三上部長は「私も雨が降っている夜間に歩行者が見えづらかった経験がある。反射材は効果を発揮するのでは」と話している。
同署によると、8月以降は日没時間が徐々に早まり、歩行者被害の交通事故が増加する傾向にある。同署の木下清人交通官は「これを機により多くの人が身に着け、事故防止につながってほしい」と期待している。(細谷敦生)