食創の工場「精米HACCP」取得
米卸道内大手・食創(帯広、竹森直義社長)は、西19南1にある自社精米工場が国の基準に基づく「精米HACCP」の認定を受けた。食品の安全や品質管理などの取り組みに対しお墨付きをもらったもので、十勝管内の精米工場では初という。
食品安全確保の国際標準であるHACCP手法に基づき、原料受け入れから製品出荷までを総合工程管理し、食品安全や品質管理、汚染防御監理などを図る。日本精米工業会(東京)が認定機関。
同社工場は1993年築で、玄米倉庫や原料投入機、袋詰めラインなどで構成され、施設面積は3349平方メートル。HACCP義務化を前に、全国の工場で認定を取る動きが増えているといい、同社は6月21日付の認定。日本精米工業会によると、全国76社86精米工場が取得しており、道内は食創を入れて8工場(6月21日現在)。
同社は高橋学・生産物流部課長補佐を現場リーダーに、1年半前からチェックリストを検証・改善を図るなどし、認定準備を進めてきた。
山崎哲伸・同部長兼帯広工場長は「これまでも工場内の整理・清掃には自信を持っていたが、我流では課題があった。品質への評価ももらえた。認定はあくまでスタートラインであり、今後も監査を受け今の状況を維持していきたい」と話している。
(佐藤いづみ)