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子どもを見守るボランティア 扇野節子さん まちマイ八中編

子どもたちの安全を毎日見守る扇野さん

 「おはよう」「行ってらっしゃい」。中島通と弥生新道が合流する帯広市自由ケ丘1の交差点に、毎朝元気な声が響く。横断歩道を渡っても手を振り続ける児童や、学校生活の報告をする中学生もいる。

 交通誘導ボランティアの扇野節子さん(74)は青森県出身。結婚を機に十勝に移り住んだ。市内のホームセンターに長年務め、花苗の販売や園芸指導を担当。退職後はボランティアで若葉小の花壇整備に携わり、4年前からは交通誘導も始めた。

 きっかけは、南町エリアの発展とともに交通量が急増したこと。通勤・通学で車や自転車の往来が多い同交差点での事故を危惧し、子どもたちの安全のために行動を起こした。

 月~金曜日の5日間は、雨の日も雪の日も、炎天下でも見守りを欠かさない。午前7時半から約1時間、児童、生徒に声を掛ける。家で摘んできた花をくれる子もいるという。同小の早川一之校長も可能な日は通学路に立ち、一緒に安全を呼び掛ける。

 「たくさんの孫がいる感じ。これからも元気な限りは続けたい」。(石川友史)

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