氷点下20度下回る 帯広で今季初
上空に寒気が入り、晴れて地表の熱が奪われる放射冷却などの影響で、十勝地方は30日朝、厳しい冷え込みとなった。最も寒かった陸別で最低気温氷点下28・7度を記録。帯広は同21・3度と、今季初めて氷点下20度を下回った。管内19観測地点中、陸別を含む13地点で今季最低気温を更新。氷点下20度を下回ったのは15地点に上った。
帯広測候所によると、他地点の最低気温は、幕別町糠内で同27度、芽室で同26・2度などだった。陸別の最低気温は平年より7・6度、帯広は6・8度低かった。
同日朝の音更町十勝川温泉は、気温と水温の温度差により、川霧が幻想的に立ち込めた。十勝川にはタンチョウの姿も見られ、「フロストフラワー」と呼ばれる氷の花が咲き誇った。
厳しい寒さは31日まで続く見通し。同日の帯広の天気は晴れのち曇りで、予想最低気温は氷点下20度、最高気温は同3度。(池谷智仁)
◆十勝の最新気象最新観測データについて
・気温など十勝各観測点での観測データ-気象庁帯広測候所公式ホームページ