帯柏葉本田さん 将棋の全道竜王戦で全国へ
「第29回全国高校将棋竜王戦北海道大会」(6月19日、札幌市、日本将棋連盟など主催)で、帯広柏葉高の本田涼太さん(2年)が優勝した。同大会で十勝勢の優勝は2008年以来8年ぶり。本田さんは8月17、18日に行われる全国大会(福岡県)に出場する。
同大会は全道から72人が参加。スイス式トーナメントによる対局が行われ、勝敗を決した。全国大会は優勝者のみ出場権を得ることができる。
本田さんは同校将棋部に所属する。昨年は準優勝と、あと一歩のところで全国大会出場を逃しており、今大会で雪辱を果たした。全6戦の対局は「苦しい戦いも多かった」と振り返る。それでも「終盤戦に強い」と自負するよう中盤から巻き返し、6戦全勝で優勝した。
将棋を始めたのは小学5年生の時。クラスで流行していたことがきっかけで、その後、学校の将棋クラブに入部した。小学生から現在に至るまで、帯広、十勝支部でも大人たちに交じり研さんを積んでいる。今回の大会優勝により、アマ3段に昇格した。
得意な戦法は「穴熊」で、決勝もこの手で決めた。プロ棋士の広瀬章人八段に憧れ、家では棋譜を並べることもあるという。
5月に行われた全道高校将棋選手権大会でも団体戦で優勝し、8月の全国大会を控える。強豪52人が参加する全国大会出場に向けて「まずは予選突破が目標。終盤に勝負できるよう、丁寧に指していきたい」と前を見据えている。
大会では、同校将棋部の幅口謙さん(2年)も5位に入賞した。(松田亜弓)