高卒求人過去最高に 帯広公共職業安定所
帯広公共職業安定所(ハローワーク帯広)が26日公表した2016年3月卒業予定の高校生の職業紹介状況によると、十勝管内の求人倍率は7月末現在で1・04倍(前年同期比0・11ポイント増)で、同時期としては過去最高となった。9月16日の選考解禁日に向け、帯職安は「地元企業の採用意欲の高まりが表れている」とみており、高校生にとっては売り手市場の就職活動となりそうだ。
帯職安によると、求人票の申し込みの早期化はここ数年の傾向。今年度は6月20日の受理開始から7月末までに、管内の就職希望者804人(前年同期比0・2%減)に対し、求人数は840人(同12・1%増)と大幅に上回った。
業種別では、人手不足を反映して建設業(同44・7%増の149人)や医療・福祉関係(同26・5%増の129人)で求人増が目立っており、これらが全体を押し上げた格好だ。
最終的な求人数は昨年並みに落ち着くとみられるが、帯職安は「昨年は10月までに就職を決めた生徒が多く、採用活動に苦労した企業も少なくなかった。企業は早めのアピールが効果的」(志村和信所長)と引き続き求人票の提出を呼び掛けている。
また、帯職安が同日公表した7月の十勝雇用情勢によると、求職者1人当たりの求人割合を示す月間有効求人倍率は0・85倍(前年同月0・80倍)となり、8カ月連続で前年同月を上回った。(高津祐也)
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