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猛暑、帯広と足寄の最高気温全国2位

真夏の太陽の下、かき氷で涼を取る家族(12日、更別村で。金野和彦撮影)

 十勝地方は10日以降、12日にかけて広い範囲で高気圧に覆われ、多くの観測地点で30度以上の真夏日が続いた。12日は帯広などで35度以上の猛暑日となり、屋外のイベントや農作業などで体調を崩す人も相次いだ。かき氷やアイスクリームなどを扱う店は、“涼”を求める親子連れなどでにぎわった。(丹羽恭太、高津祐也)

 帯広測候所によると、十勝の気温上昇は日差しに恵まれ、南から暖かい空気が入り込んだのが原因。また、西風が山を吹き下りて気温が高くなるフェーン現象の影響も加わった。

 10日は管内19地点中10地点、11日は15地点で真夏日を記録。12日は17地点が真夏日で、うち帯広など7地点が猛暑日だった。同日は帯広と足寄が36・3度で全国2番目の暑さとなり、全国10位以内に十勝の6地点が入った。また同日の最高気温は足寄、鹿追、音更町駒場、芽室、池田、とかち帯広空港、幕別町糠内の7地点で、それぞれ7月の観測史上1位となった。

 同測候所によると、13日以降は停滞前線や台風からの湿った空気の影響で曇りの日が続き、13、14日は一時雨の予報。帯広の予想最高気温は25~31度。札幌管区気象台の3カ月予報によると、北海道太平洋側の7~9月の気温と降水量はほぼ平年並みの見込み。

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2日間で15件 熱中症搬送
 十勝管内の各消防によると、熱中症による救急搬送は11、12の両日で計15件に上った。パークゴルフやテニスなど屋外活動中に体調を崩す例が多かった。

 帯広市内では多くの高校で学校祭が行われ、一部に暑さで体調不良を訴える生徒もいた。帯広柏葉高校は猛暑日となった12日が体育祭で、学校側は熱中症対策に追われた。同校ではまめに水分補給をするよう周知した他、日程を一部変更し校内で休息する時間を設けた。テントを増やし、日陰を多くつくるようにもした。生徒十数人が熱中症の症状を呈したが、保健室で処置を受け回復した。

 帯広市消防署の開米隆志救急課救急副隊長は「部屋の温度が28度以上にならないようこまめにチェックし、エアコンや扇風機で調整する他、こまめな水分補給を心掛けてほしい。外出するときは日傘などの日よけ対策や、ビル陰を歩くだけでも熱中症の予防になる」としている。

ビアガーデンなどに人、人、人
 冷たい物を提供する店やビアガーデンなどには、多くの客が押し寄せた。

 かき氷やジェラートを提供する帯広市内の「菓子の家」は、家族連れなどで大にぎわい。今年初めて売り出したかき氷は11、12の2日間で約430個売れ、1日平均ではこれまでのほぼ倍という。最大で50分待ちとなり、「暑い中、待たせてしまい、申し訳なかった」(同店)とする。

 6月下旬の低温や雨の影響で営業日が限られていた市中心部のホテルパコの屋上ビアガーデンも両日は予約が相次ぎ、160席ある会場が常に満席状態。山本悦尚総支配人は「多くの皆さんに楽しんでいただけた」と本格的な夏の到来を喜んだ。


◆熱中症に注意を
熱中症予防情報-環境省ホームページ

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