鳥海と西山初V ゴルフPGM世界ジュニア道予選
ゴルフのPGM世界ジュニア選手権日本代表選抜大会北海道予選(国際ジュニアゴルフ育成協会主催)が19日、苫小牧市の桂ゴルフ倶楽部で行われた。男子13、14歳の部は鳥海颯汰(音更中3年)がトータル79(アウト38、イン41)と男子選手で最高のスコアを出し初優勝を果たした。同7、8歳の部は西山陽斗(開西小2年)がトータル85(アウト39、イン46)で初制覇した。2人は決勝大会(5月5~7日・岐阜県花の木ゴルフクラブ)へ出場し、世界への切符に挑戦する。(菊池宗矩)
「アメリカ目指す」79打で圧勝 鳥海
鳥海は昨年度、道内大会で3勝し、2位6回、3位も1回と大きく飛躍した。昨年のこの大会でも2位に入り、決勝大会に進出して26人中21位だった。
今大会では1番ホールから5連続でパーキープする我慢のゴルフとなった。ドライバーショットが曲がり、アプローチも良くなかったという。風にボールが流される不運もあり、特にショートホールでは苦戦を強いられた。しかし好調だった「パターに救われ」、バーディーこそなかったものの、終わってみれば2位に7打差をつけ、男子全体でも首位の圧勝だった。
コースマネジメントでも昨年より考え方が少し変わった。「以前はとにかくグリーンにオンすること」を狙っていたが、今回はセカンドショットで「ピンに対して一番楽なところに置く」ことを心掛けたことでパーが増え、ゴルフの安定感につながっている。
3月に行われた全国高校・中学校ゴルフ選手権春季大会(滋賀県)では26位で終わり「トップ10に入りたかった」と悔しい思いをした。決勝大会では「トップ3に入り、アメリカ(7月のIMGA世界ジュニア選手権)に行きたい」とさらなる高い目標を掲げる。
「夢はトッププロ」バーディーも決め85打 西山
西山は通算2回目の大会出場でうれしい初優勝を飾った。テレビで見た石川遼に父の知宏さん(37)と一緒に夢中になり、3歳時に親子でクラブを握り始めた。幼稚園時から打ちっぱなしに通い、現在は帯広国際カントリークラブジュニア(幕別)に所属して練習、ほかにアップアイランドゴルフクラブ校(帯広)で週1回、早川弘樹プロの指導を受けている。家にあるパターマットがすり切れるまで練習してきた。
初めての大会は110打をたたいたが、今大会は7番ホールの第1打で池越えを決め、6、7メートルの上りのフックラインを見事に沈めバーディーを取るなど「練習も含め一番良い成績だった。父とキャディーの言った通りに打てた」と喜んだ。
123センチ、21キロと同年代でも小柄で、ドライバーショットの技術習得はまだこれからだが「アプローチとパターは負けないように」と練習している。「世界のトッププロになる。オリンピックにも出たい」と目標も大きい。そのために「全国大会で勝ちたい」と意欲を燃やしている。
◆PGM 世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表選抜大会 北海道予選について
・各部門優勝者のコメントなど-(一社)国際ジュニアゴルフ育成協会公式ホームページ