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ピッチ駆け回ったボールミニチュアに 思い出工房

サッカーボールの素材で作ったミニチュアを手にする高野代表

 ミニチュアランドセルの製作などを手掛ける「思い出工房」(帯広市東2南6)の高野天峰代表(79)が、思い出が詰まったサッカーボールの素材を再利用したミニサッカーボール(直径8センチ)の製作を始めた。ピッチを一緒に駆け回ったボールを使うことから、「思い出という目に見えない価値がある」(高野さん)と話している。

 高野さんは、めいのために趣味で作ったミニチュアランドセルが評判を呼び、20年前に同工房を開設。使わなくなったランドセルの素材で実物の4分の1ほどの大きさのミニチュアを作り、十勝をはじめ道内外から注文を受けている。生まれ変わったランドセルは、これまでに約1400個を数える。

 ミニサッカーボールは15年ほど前に1度試みたが、うまくいかず、今年1月から思考錯誤を重ねて製作方法を考案した。

 サッカーボールの表面の六角形と五角形のパーツを切り取って革すき機でプレスした後、特注したミニチュア用の六角形と五角形の抜き型でパーツを製作。再度プレスしたパーツを、球体の発泡スチロールに貼り付けていく。ボールの表面に付いた傷や落書きは可能な限り残し、味わい深いミニボールが出来上がる。

 1つのサッカーボールから2つのミニチュアの製作が可能(価格は1個税込み3000円)という。

 高野さんは3年前に大病を経験。元気なうちに自分の技術を伝えようと、5月から9月まで同工房でミニサッカーボールとミニチュアランドセルの教室を開講する(1人当たり1週間から10日間)。「体の不自由な人たちのために役立ちたい」と、受講者は障害者支援に従事している人を優先する。受講者から障害者へ技術を伝えてもらい、物づくりの楽しさを味わってほしいとの思いからだ。

 ミニチュアや教室に関する問い合わせは同工房(0155・26・1080)へ。(澤村真理子)

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