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初の写真集「幸せのしずく」出版 帯広の浅井美紀さん

初の写真集を手にする浅井さん

 帯広市在住のアマチュア写真家浅井美紀さんが23日、初の写真集「幸せのしずくWorld of Water Drops」(扶桑社)を出版する。輝く水滴やアリなどの被写体を美しく切り取った写真は海外メディアなどで取り上げられるなど評価が高い。浅井さんは「普段の生活では見逃してしまいがちなミクロの世界。たった数ミリの昆虫や水滴の美しさに目を向けてみませんか」と話している。出版に合わせ、3月26日からは帯広市民ギャラリーで同タイトルの写真展を開く。

 浅井さんは光南小、帯広第三中、音更高を卒業。現在25歳の長男は独立し、浅井さんは自動車部品販売の会社に勤めている。写真投稿サイトの「500px」の鑑賞が趣味で、自ら写真を撮り始めたのは2012年5月。休日や仕事の後に実践を重ね、撮影技術を磨いてきた。

水滴の中に映る草花

 主な撮影スポットは自宅の庭。新緑の季節から秋まで、花や昆虫をファインダーに収めている。晴れの休日には早起きし、一日中庭でシャッターチャンスを狙うことも。冬場や雨の日は自宅でタンポポの綿毛や水滴などを被写体にする。写真歴は短いながらも、海外のメディアや日本のテレビに取り上げられるなど注目度は高い。

構図に注意しながら何度も綿毛をセットし直し、時間をかけて撮影した作品「One Pearl and Many Pearls」

 写真集の冒頭に収めたのが自宅の庭で初めて撮影した朝露の様子。「植物にしたたる水滴の美しさに感動し、撮影にのめりこむようになった」という。ほかにもガーベラの葉にアリが伝う様子を撮影した代表作、植物や美しい水滴の輝きなど、撮りためた作品や撮り下ろした写真も収めた。

 写真集の出版について浅井さんは「本当にうれしい。3年前に写真を撮り始めたころには思いもしなかったことで、まだ実感がない。日常の中に転がっている美しい瞬間を見て癒やされてほしい」と話している。

 「幸せのしずくWorld of  Water Drops」はA5判、96ページ。1620円。宮脇書店帯広店、くまざわ書店帯広藤丸店、帯広喜久屋書店/ザ・本屋さんなどで販売予定。(坂本優子)


◆アマチュア写真家・浅井美紀さんについて
Miki Asai-500px
ミクロの世界を幻想的な写真に アマ写真家の浅井美紀さん-十勝毎日新聞電子版(2014/08/02)
浅井美紀写真展:幸せのしずく~World of Water Drops~-キヤノン
幸せのしずく World of Water Drops-扶桑社

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