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7年ぶり来場者16万人台に おびひろ氷まつり

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 第52回おびひろ氷まつり(帯広のまつり推進委員会主催)が8日、3日間の日程を終えて閉幕した。初の3会場での開催となり、来場者数は前年比2万5400人増の16万7100人と2008年以来の16万人台に。最終日は悪天候で伸び悩んだものの、会場の拡大と初日、2日目(6、7日)の好天で客足を伸ばした。また、開催をこれまでより1週間遅らせ、道内他都市のまつりとの相乗効果による観光客の誘導を図ったことは、周知不足など課題を残しながらも“新生”氷まつりへの布石を投じた。

 今年は「ありのままの十勝」をコンセプトに、十勝の農場風景やご当地ゆるキャラなどの氷雪像や滑り台で十勝らしさをアピール。昨年の雪不足を教訓に、使用する氷を1470本(昨年は1190本)と大幅に増やし、より“氷”まつりらしさを出した。

 関連イベントは今年から総合広告代理店の新生帯広支社(藤井享支社長)に業務を委託し、「裸カーリング」や「街コン」など多くの参加型の新企画を生み出した。

雪が降る中多くの来場者でにぎわった緑ケ丘公園会場(8日)

 会場の拡大に加え、さっぽろ雪まつりや旭川冬まつりに合わせて日程をずらしたことによる観光客の誘致については、各会場で計1000枚のアンケートを取って集計中。準備段階での周知不足があったため、来年以降は管外の自治体や旅行会社と連携した広報活動が必要になりそうだ。火ノ川好信実行委員長は「市と連携し、十勝を訪れる観光客にPRしたい」と話す。

 地元への広報活動も同様。「氷のお面はどこに行ったの」(市内の30代会社員男性)と広小路会場に移動したことを知らない人も多かった。

今年から広小路会場にずらりと氷のお面(8日、折原徹也撮影)

 「氷のお面展」を広小路会場へ移したことで、直射日光が当たる部分のお面が溶けてしまうトラブルも。製作風景のパネルや製作し直した作品の展示で対応したが、設置場所や時期、期間などの見直しも必要だ。

 広小路会場には氷像やお面が並んだが、音や光りによる演出が少なく、盛り上がりに欠けた部分もあった。火ノ川実行委員長は「まつりを盛り上げるには、街全体を巻き込むことが必要。自ら“盛り上げ役”になってほしい」と飲食店や商店の積極的な参加を望む。

 街なかの広小路や駅前に会場を設けたのは、観光客を呼び込んでの経済効果を狙ってのこと。行政や市民が一丸となって盛り上げる仕掛けが一層求められる。(松田亜弓、川野遼介)

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