声優津田さんと町出身の母親共演 新得
【新得】大ヒットしたディズニーの長編アニメ映画「アナと雪の女王」の日本語吹き替え版で「ハンス王子」を務めた歌手で声優の津田英佑さんと、母で新得町出身の演歌歌手石川恵子さんによるアニメソング(アニソン)と演歌の「コラボ祭りin新得」(新得町、同町観光協会、同町教委、十勝毎日新聞社後援)が1日、町公民館で開かれ、多くの観客が多彩なステージを楽しんだ。
午後2時と同6時の2回公演。津田さんと声優仲間の増田裕生さん、永井幸子さんの全国各地のファンによるJTBのツアー客122人を含め2回合わせて630人が来場した。
昼の部では最初にデビュー10周年を迎えた石川さんが赤い着物で登場し「沙羅双樹」などを披露。帯広在住の平島賢治さんがにぎやかな「俺の故郷北海道」で会場を盛り上げた。剣劇パフォーマンスグループ「園井風童with BLACK影SHADOWS」は時代劇舞踊を繰り広げた。
アニソンの部では津田さんらが軽妙なトークで笑いを誘いながらワンピースの主題歌「ウィーアー」や3人が出演した「テニスの王子様」から「LASER BEAM」などを歌い上げ、会場を沸かせた。最後は津田さんと石川さんが「千の風になって」をデュエットした。
石川さんと池田小時代の同級生の今野章子さん(70)=帯広=と関口美代子(同)=池田=は60年ぶりの再会を果たし「新聞で石川さんの公演を知り、駆け付けた。素晴らしいステージで、津田さんの歌声も良かった」と感激していた。生まれ故郷で次男の津田さんとの共演を果たした石川さんは「たくさんの人が来てくれ、うれしさでいっぱい」と話し、今後も十勝の観光大使として古里のPRに努める意欲を新たにしていた。(大野篤志)