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銀賞受賞で晴れやかな笑顔 帯広三条高合唱部

銀賞を受けた帯広三条高合唱部

 【盛岡】第67回全日本合唱コンクール全国大会」(全日本合唱連盟など主催)の高校学校部門が25日、盛岡市内の岩手県民会館大ホールで開かれ、北海道支部代表として出場した帯広三条高校合唱部(中居沙耶部長、部員43人)は同部門Aグループ(8~32人)で銀賞を受賞した。目標だった2年ぶり4度目の全国一はかなわず部員たちは涙を浮かべたが、最後には「努力の成果を出し切れた」と晴れやかな表情を浮かべた。

 「北海道帯広三条高校合唱部…銀賞」。審査結果が発表されても部員たちはうつむいたままだった。3年生はこれまでの思いがグッとこみ上げ、頬には涙が伝った。

 この日、帯広三条は早朝の午前5時すぎから最終調整の練習を行った。「大丈夫! うまくできている」。部員たちは顧問の豊田端吾教諭の激励を受け、万全の体制で会場入りした。

 本番では帯広三条は3番目に登壇し、課題曲「ゆうやけ」と自由曲「レモン哀歌」を歌い上げた。一体感あるハーモニーと美しい響きのある歌声が会場を包み込み、惜しみない拍手が送られた。

 結果発表後、中居部長は「練習でやってきたことが発揮でき、最高の合唱だった。ほとんどが合唱未経験者の中、全国に行けたこと、銀賞を取れたことは価値がある」と涙ながらに語った。顧問の豊田端吾教諭は「生徒と自分ができる全てを尽くした結果。三条は一体感ある歌声が持ち味。今後もその方向性を変えず指導していきたい」と力強く語った。

 同グループには全国の各支部予選を勝ち抜いた13校が出場。金賞と文部科学大臣賞受賞の全国一には桜花学園高校(愛知県)が輝いた。(高津祐也)


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