札幌国際芸術祭に出演カムイトウウポポ保存会 野村萬斎氏と共演
音楽家の坂本龍一さんがゲストディレクターを務め、札幌市で初めて開催される「札幌国際芸術祭2014」(7月19日~9月28日、創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会主催)に、帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)が出演する。同芸術祭のパフォーマンス・ライブ事業のオープニングを飾るイベント「能楽×アイヌ古式舞踊『北の大地を寿(ことほ)ぐ』」(7月22日午後6時半・モエレ沼公園)で、狂言師野村萬斎さんらと共演する。
同芸術祭は「都市と自然」をテーマに、世界で活躍する現代アーティストたちが市内各所でさまざまなアートプロジェクトを行う。美術館をはじめ、札幌全体が芸術祭の舞台となる。
「能楽×アイヌ古式舞踊-」は坂本さんが発案。実行委事務局が北海道アイヌ協会など各種団体に相談し、同保存会の出演が決まった。野村さんも出演を快諾した。同芸術祭の成功と北海道の土地や人、あらゆる生き物を寿ぐ(祝賀する)との意味を込めたステージとなる。
同保存会は「シントコサンケ」「バッタキウポポ」「ポロリムセ」など帯広発祥の踊りを中心に14演目を披露する。酒井会長と安東春江さんが歌い手を務め、踊り手は酒井学さん、酒井真理さん、荒田裕樹さん、竹山美奈さん、村上恵さんら10人が出演する。
同保存会設立50周年の節目の年の大舞台に、酒井会長は「カムイ(神)がお祝いに与えてくれた機会。保存会の名を汚さないよう、練習を重ねて本番に臨みたい」と意気込む。
能楽の舞台では、野村さんやシテ方観世流宗家観世清河寿さんらが「翁」「福の神」などを披露し、囃子(はやし)方も超一流の奏者が顔をそろえる。当日は坂本さんも来場する。
プレミアムチケットは6500円、一般チケットは2000円。ローソンチケット(Lコード=19526)、チケットぴあ(Pコード=438-056)などで、21日に発売開始する。(澤村真理子)
◆札幌国際芸術祭について
・札幌国際芸術祭2014-公式ホームページ
・能楽×アイヌ古式舞踏-札幌国際芸術祭2014ホームページ
◆帯広カムイトウウポポ保存会について
・帯広カムイトウウポポ保存会-帯広百年記念館 アイヌ民族文化情報センター「リウカ」ホームページ
・帯広カムイトウウポポ保存会過去の活動-十勝毎日新聞電子版
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