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道芸術高校、清水町外へ移転方針

運営会社が移転の方針を決めた町熊牛の北海道芸術高校

 【清水】町熊牛に本校がある通信制の北海道芸術高校を運営する日本教育工房(坂井直樹社長)が、今年度限りで本校を町外に移転する方針であることが分かった。学校法人化の申請に伴い、現在の旧熊牛小学校施設では、私立高校設置認可の基準を満たさないため。移転先として後志管内仁木町の旧道立仁木商業高校を取得しており、計画は6月5日開催の北海道私学審議会で審議される。

 同校は2006年4月、国の構造改革特区を活用し、株式会社立学校として設立された広域通信制高校。現在全国6都市にサテライト校があり、約1200人の生徒がいる。本校は毎年短期間のスクーリング(面接指導)で利用してきた。

 同社は全国の生徒の居住地近くで教育サービスや面接指導を受けられる体制づくりと、税制面の理由などから学校法人化の方針を決め、2011年から町側と協議してきた。当初は旧熊牛小の本校を継続使用する予定だったが、道の設置基準は生徒961人以上の場合、校舎面積1200平方メートル以上、体育館面積2190平方メートル以上となっており、旧熊牛小(校舎752平方メートル、体育館736平方メートル)では基準を満たさないことから、移転を決めた。

 町は「この間、設置認可要件の緩和を道などに求めてきたが至らなかった」(企画課)としている。旧仁木商業高を本校とした高校設置計画は4月に申請があり、審議会で認められた場合、2015年4月開校が予定されている。

 同校は生徒が町民との交流を続けるなど地域との関わりも深いことから、町は本校移転後も、熊牛での活動について要望している。高薄渡町長は「法人化により教育施設の分散化も可能と聞いている。本校でなくても本町の施設を利用できないか協議していく」としている。(古川雄介)


◆北海道芸術高校について
北海道芸術高等学校-公式ホームページ
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