ギネスプロジェクト始動、今年は2つの世界一に挑戦
今年も十勝から世界一を-。「トーストアート」による昨年のギネス世界記録認定に続き、管内の有志が今年、2つの世界一に挑戦する。豆で絵を描く「豆トリックアート」と、観光地などで名物を描いた絵の中から顔を出して写真撮影する「顔はめパネル」。メンバーは「十勝の楽しさや一体感を世界に発信したい」と意気込んでいる。
ギネスに挑むのは「十勝『世界一』プロジェクト」のメンバー。トーストアートの仕掛け人で帯広市のグラフィックデザイナー真浦綾子さん(38)の呼び掛けに、農業者や行政関係者、学生ら約25人が応じた。27日夜、市内でプロジェクトの初会合を開き、今後の進め方を確認した。
「豆-」は、十勝を代表する農産物の小豆をはじめ各種豆を使い、目の錯覚を利用して楽しめる「トリックアート」を描く。図案や作品のサイズ、使う豆の種類、量などは今後、既存のギネス記録を調べながら検討する。8月下旬に市内のとかちプラザで制作、展示する計画だ。
「顔はめ-」は、十勝の観光スポットや協賛企業・団体をPRする幅1メートルのパネルを200枚作り、それをつなぎ合わせ、世界一長い顔はめパネルとして認定を目指す。6月下旬~7月上旬に、家畜改良センター十勝牧場(音更)で挑戦する予定。今後、パネル制作を希望する協賛企業(1口2万円)を募る。
豆部門は、農産物総合商社の丸勝(帯広)に勤務する吉村透さん(38)が指揮する。吉村さんは「十勝の楽しさなどを発信し、十勝が誇る豆のアピールにつなげたい」と意気込む。顔はめ部門のリーダーは、酪農・ヨーグルト製造の山岸牧場さくら工房(士幌)の北出愛さん(33)で、「自分も周りも楽しみ、面白く進めたい」と話す。
プロジェクトを統括する真浦さんは「昨年、トーストアートに取り組んで、ギネスという媒体の力の強さを知った。管外の人にはあまり知られていない、十勝の地域性を世界に発信したい」とプロジェクトの狙いを説明する。今後、フェイスブックなどを通じて、制作に携わる一般サポーターを募集する。
昨年のトーストアートでは、十勝産小麦を使った食パン1万6500枚で帯広開拓の祖・依田勉三のモザイク画を描いた。昨年7月にとかちプラザで制作し、面積162・8平方メートルでギネスに認定された。
(丹羽恭太)
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