思わぬハクチョウの大群 少雪で露出の“餌”ついばむ 幕別
【幕別】町日新の畑では、地面を覆い尽くすほど多くのハクチョウが連日飛来している。今冬の管内は例年になく降雪量が少なく、露出した畑が格好の“餌場”に。「遠くから見るとまるで雪のよう」とドライバーや周辺住民らを驚かせている。
特に多いのは、町道途別新川線と同日新線との交差地に近い町日新4周辺の5ヘクタールほどの畑。多い時は数百羽ほどのハクチョウがいる。畑の飼料用トウモロコシが目当てと見られ、畑を所有する藤原広さん(37)=藤原牧場=は「昨秋の強風でほとんどが倒れてしまい収穫できなかったもの」と話す。
ハクチョウが飛来することは珍しくないが、周辺住民は「一カ所に集まる数としては今回は別格」と口をそろえる。ドライバーがスピードを落として通ったり、写真愛好者らが集まることもあるが、「トウモロコシはほぼ食べつくしており、飛来数はピークを過ぎた」(藤原さん)という。(佐藤いづみ)