吹奏楽支えるシングルリード工房 まちマイ池田編
機械でリードを調整する川嶋さん。「子供たちが喜ぶ顔を見たくて続けている」と話す
池田の吹奏楽を陰ながら支えているのが、クラリネットやサクソフォンの音源となるシングルリードのメンテナンス専門店「シングルリード工房」（町東１ノ３、小杉商店内）。
自然素材のリードは新品でも鳴らない物が多い。これを特殊な機械を使ってよみがえらせるサービスを、同商店役員の川嶋敬一郎さん（５０）が２０１１年４月にスタートさせた。「リードは当たり外れがある物」という吹奏楽の“常識”はまだまだ根強く、全道の学校吹奏楽部などに足を運んで普及を図る。
使えないリードが少しの調整で鳴るようになると評判が広がり、全道・全国から依頼が絶えない。現在は川嶋さんを通じて札幌、美幌にも拠点が広がる。
「楽器が好きになって、音楽を続けてくれることが何よりの報酬」と川嶋さん。調整料は１枚１５０円から。問い合わせは同工房（０１５・５７２・２０７５）へ。（丹羽恭太）
