待ってた山村留学生「畑仕事が楽しみ」
【中札内】都市部の子どもたちが農村部に移り住み現地の学校で学ぶ「山村留学」の1期生3人が8日、上札内小学校(島田諭校長)に入学した。在校生からの歓迎を受け、自然にあふれた地域での新生活に期待を膨らませた。
3人は沢田千絢(ちひろ)さん(6年)=北広島市=、庄司裕一郎君(1年)=川崎市=、吉牟田(よしむた)有君(同)=さいたま市。
入学式に続き、受け入れ式が行われ、山村留学を運営する「上札内山村留学推進協議会」(事務局・村教委)の加藤進会長(72)が「皆さんが安心して生活できるよう支えていきたい」とあいさつ。森田匡彦村長は「優しく温かい支え合いが自慢の地域。ここでの生活を思い切り楽しんで」と呼び掛けた。
在校生は運動会やスケート授業など1年の学校行事を紙芝居で紹介し、花束を手渡して歓迎した。家族と共に自己紹介した沢田さんは「畑仕事が楽しみ」と笑顔。同学年の川島那月さんは「同級生ができてうれしい」と話した。
山村留学は、同校の児童確保と地域活性化を目的に導入した制度で、十勝では4地域目。十勝管外の在住の親子が対象。同校は留学生が加わり、児童数が14人になる。(高田晃太郎)