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毛ガニ色鮮やか 試験操業 十勝港で水揚げ

十勝港で水揚げされる毛ガニ(23日午前9時10分ごろ)

 【広尾・大樹・豊頃】冬の味覚として人気がある毛ガニの試験操業が23日、十勝沿岸で解禁された。広尾町の十勝港では、鮮やかな赤色の毛ガニが水揚げされ、浜は活気を帯びた。

 毛ガニ漁は資源保護のため、2006年から試験操業となり、昨年同様、広尾9隻、大樹3隻、大津6隻の漁船が操業する。漁期は来年1月末まで。

 広尾沿岸では、前日朝にカニかごを仕掛け、この日未明に出港した漁船が午前9時ごろから次々と帰港。漁業者が毛ガニを手際よく市場へ運び込んだ。広尾漁協毛がに篭(かご)網部会の保志光則部会長は「初日としては量も形もまあまあよかった。コロナによる売れ行きの減少は心配だが、身がたくさん入って、みそも濃い旬の毛ガニをぜひ食べてほしい」と話していた。

 同漁協によると、初日の水揚げ量は前年比約4倍の約1・9トン。1キロ当たりの価格は大5500~7000円、小3700~4500円と昨年より安めだった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、広尾町観光協会は12月の「広尾毛がにまつり」を集客イベントとしては実施しないが、町内各店やインターネットでは毛ガニを購入できる。(松村智裕)

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