経堂さん(浦幌)協会賞に 版画「見えてくるもの」平原社展 「調和、リズム感」評価
平原社美術協会(瀧川秀敏会長)は7日、「第94回平原社展」の入賞・入選作品を発表した。最高位の協会賞には、浦幌町の経堂一代さん(71)の版画「見えてくるもの」が選ばれた。
今回は油彩画、日本画、水彩画、版画、工芸の計50点の応募があり、うち46点が入選した。会員・会友からは92点が出品された。協会賞、佳作賞、会友推挙、会友賞、会員推挙に計17点が選ばれた。
経堂さんは陸別町出身。陸別小、陸別中、足寄高卒。36歳の時から千葉定是さん(十勝版画の会会長)の下で版画を学び、10年ほど前から同展に出品している。経堂さんは「まだ未熟で勉強中の身なので、とてもびっくりしている」と話した。
瀧川会長は経堂さんの作品について「微妙なグラデーションや空間の調和、リズム感など画面構成が良い秀作」と高く評価した。
平原社展は11~23日に帯広市民ギャラリー(JR帯広駅地下)で開かれる。今回出品された約150点の絵画や彫刻などが並ぶ。入場料500円(前売り300円)。高校生以下無料。午前10時~午後6時。問い合わせは事務局(0155・27・2866)へ。(細谷敦生)
そのほかの入賞・入選作品は次の通り。(敬称略)
▽佳作賞=八木啓輔(油彩、清水)中本準一(同、幕別)臺淑子(同、清水)吉田勝之(同、音更)森喜啓(同、帯広)加来結菜(同、同)新妻洋子(水彩、広尾)玉池由紀子(工芸、上士幌)
▽会友推挙=佐藤真康(油彩、帯広)原かおり(同、同)経堂一代、藤井洋子(日本画、音更)
▽会友賞=山岸温子(日本画、幕別)
▽会員推挙=OH,HA-NUI(油彩、清水)杉浦博(同、帯広)宮田マツ子(同、芽室)
◇一般入選
▽油彩=山下昌代(大樹)朝日見帆(豊頃)川上保則(池田)物井美咲(帯広)三上朋楓(同)鈴木碧(同)清水千咲季(同)前谷光男(本別)横田兼司(音更)難波友恵(帯広)門馬忠弘(同)佐藤義美(同)石丸尚史(同)窪北耕治(根室)有澤朱美(帯広)本田健二(芽室)大島弘(帯広)金子恵美子(同)大山みどり(芽室)
▽日本画=須貝晶子(芽室)宮下和則(帯広)加藤百合江(幕別)中井眞喜子(同)高橋洋(帯広)石野惠(同)坂本悦子(中札内)
▽水彩=廣瀬裕鴻(帯広)鈴木孝政(同)今木宏子(同)高原厚子(音更)
▽版画=関口美代子(池田)藤井栄子(浦幌)大場空(帯広)
▽工芸=大内澄夫(幕別)