患者「安心した」 薬の供給に懸念 医療機関
帯広市内の医療機関では6日午後9時~同10時ごろにかけて電力が復旧し、7日から外来診療を再開する総合病院が出てきた。午前9時に帯広第一病院を訪れた80代女性は「昨日は停電で病院で診てもらえず、AMラジオも札幌のことしか言わず、とにかく不安だった。きょうはちゃんと薬がもらえて安心した」と胸をなで下ろした。
管内全域が停電した6日は、多くの病院が外来を休診し、急患のみを受け付けていた。7日は帯広協会病院と帯広第一病院は外来診療を受け入れたが、午前休診の医療機関も多かった。
市内では医療機関のある地区を優先に電力復旧しており、10日(月曜)以降は多くの病院で診療体制が通常通りに戻る見込み。ただ全道で物流が混乱しており、医療機関では今後、薬や入院患者用の食事の確保が懸念材料となりそう。
第一病院の災害対策本部で指揮を執り、関係機関との調整を行う前田雅徳事務局顧問は「薬の量が7日分に限られることもあるが、多くの人に行き渡るように協力してほしい。家に残る薬で対応できる場合は、新たに薬をもらうのも控えて」と呼び掛けている。