蔵書倍増 5万冊へ 新図書館、来月18日開館 足寄
「イベント充実、勉強の場にも」
【足寄】大規模改修中の町民センター(南1)で、町の文教施設の拠点となる図書館(愛称・ルイカ)が11月18日にオープンする。新書や文庫の「読みもの」、資料やパソコンを備えた「調べもの・学習」など、館内を大きく4コーナーに分けた。蔵書は5万冊を目指す。
町は2017年から3年かけ、同センターの改修に着手している。事業費は約6億円。旧図書室を図書館化することが中心で、2階フロアに、5倍の広さとなる690平方メートル(床面積)のスペースを確保した。愛称の「ルイカ」はアイヌ語で「橋」を意味し「本と人を結ぶ懸け橋に」と名付けられた。
蔵書は2万冊から最終的に5万冊を予定。オープン時は3万5000冊でスタートする。利用者登録や本の貸し出しを管理するカウンターを挟み、新書や文庫の読みものコーナーと各種資料や趣味の本を置いた調べもの・学習コーナーを配置。机(計30席)やテーブル、パソコンも3台用意した。
ソファに座って新聞やDVDが楽しめる雑誌・視聴覚コーナー、大型絵本、英語絵本も用意したおはなしコーナーも。
鈴木研司図書館担当主査は「多くの人に来てもらえるよう、新刊に気を使い、イベントも充実させたい。勉強できる環境も整っている」と来館を促す。12月には、町とパートナー協定を結ぶ、プロ野球北海道日本ハムファイターズの現役選手による読み聞かせも計画している。
図書館以外の施設では、カラオケも可能な会議室、飲食もできる談話室、幼児専用のトイレや授乳室、調理室、憩いのスペースなども。施設全体に冷房も完備した。(木村仁根)