山の温泉街、紅葉始まる
【上士幌】秋の深まりとともに、十勝管内の山間部では美しい紅葉の季節が訪れている。町ぬかびら源泉郷では、国道273号沿いに植栽されたヤマモミジが色づき始め、観光客の目を引いている。
温泉街の紅葉は例年より1週間ほど遅い。最盛期の今月中旬ごろには真っ赤な葉が街道を包み込み、東大雪山系の冠雪も同時に見られる見込み。上空に寒気が入る6日夜から7日には、管内でも峠などで初雪となる可能性がある。
台風被害で通行止めとなった上士幌と上川管内の層雲峡を結ぶ三国峠が9月30日に開通し、管外ナンバーの観光客も目立っている。
帯広市の塚田茂男さん(68)は妻の絹子さん(62)と紅葉狩りに訪れ、「風が強かったので飛ばされていないか心配だったが、予想外にきれいだった」と話していた。(塩原真)