旅する料理人が今年も 移動型料理店「紡」 十勝で腕振るう
【鹿追・足寄】旅する料理人が再び-。全国を巡る移動型日本料理店「紡(つむぎ)」(二見実代表)が、今年も十勝での営業を始めた。15日から鹿追町のトマルカフェ鹿追(柏ケ丘2)、6月下旬からは足寄町内で約2カ月間店を開き、和食のフルコースを届ける。二見さん(33)は「昨年は好評をいただき、心温まる言葉もかけてもらった。今年も十勝の皆さんに満足してもらえる料理を提供したい」と意気込んでいる。
東京出身の二見さんは、神奈川県鎌倉市の懐石料理店の料理長を務め、昨年8月に独立。都市部から離れた地域で本格和食を提供したいと「紡」を開店した。妻梨花さん(36)と全国各地を回り、現地の民泊施設などに調理器具を持ち込み腕を振るっている。鹿追、足寄での開店は2年連続。
「生産者あっての料理人」との考えが根底にあり、特に道産食材への思い入れが強い。足しげく道内の生産者を訪ね、生産過程を学ぶのがライフワーク。鹿追町内の牧場で1年間住み込みで酪農を経験するなどして得た幅広い知識を、提供する料理に生かしている。
ディナーは1日1組(2~8人)限定の完全予約制。十勝産の牛肉や旬の食材、礼文島(宗谷管内)で取れたウニなどを使用し、先付から甘味まで計10品ほど提供する。1人1万円と1万5000円の2コースで、1万5000円コースは3日前までの予約が必要。料理の提供開始時間は午後6時~同7時。
昼は予約制で松花堂弁当(2500円)を販売する。予約状況によっては配達も行う(要相談)。午前11時~午後1時。
予約、問い合わせは二見さん(080・7487・1269)へ。インスタグラムやLINEからも予約できる。
足寄町内では、「はたらくものづくり村かってば」(南1ノ4)で営業する。(小野寺俊之介)