年始めに成人の誓い 新得、広尾、陸別
136人門出祝う
【新得・広尾・陸別】正月の帰省に合わせて3日午後、十勝管内で今年最も早い成人式が新得、広尾、陸別の3町で開かれた。晴れ着に身を包んだ計136人の新成人が、友人との再会を喜びながら自らの飛躍や郷土の復興を誓い、大人への一歩を踏み出した。
郷土の復興願う
新得の成人式は町公民館で行われ、37人(男性19人、女性18人)の二十歳の門出を祝った。
新成人を代表し、橋本幸也さんと岩間香純さんが決意表明。「明るい未来に向かって努力していく」と誓った。浜田正利町長は式辞で、昨年8月の台風災害でJR新得駅構内の鉄橋が壊れたことに触れ、「あの鉄路が通ったのは明治40年。改めて出発点に立ち、今年は明治41年に向かう思いで努力する。成人を迎える皆さんにも力を貸してほしい」と期待を寄せた。
新成人の1人、山田竜也さんは新得高校を卒業後、地元の植村土建に就職。同社に籍を置きながら札幌の専門学校に通っており、「経験を積み、町の復興へ土木分野で力になれれば」と話した。
(小寺泰介)
まちを元気に
広尾では「はたちのつどい」が町児童福祉会館で開かれ、新成人63人が出席した。
式典で村瀬優町長は「広尾で育ったことを忘れず、古里への愛着と、つながりを持ち続けて頑張ってほしい」と激励。中川郁子衆院議員、堀田成郎町議会議長が祝辞を述べた。
最後に、新成人を代表して野澤愛海さんが「私たちがさまざまな分野で活躍することで、広尾を元気にしたい」とあいさつした。
(伊藤亮太)
行動に責任持つ
陸別は町タウンホールで「はたちの門出を祝うつどい」が開かれ、新成人の対象44人のうち36人が出席した。
家族らが見守る中、晴れ着やスーツ姿の新成人が入場。町教委の野下純一教育長が「新しい社会システムをつくる人材が求められる中、目標に向かって挑戦してほしい」と式辞。出席者に記念品が手渡され、野尻秀隆町長、宮川寛町議会議長が激励した。
新成人を代表し、大学生の鈴木幹太さんが「私を強くした寒さ、陸別は誇り。行動に責任を持って人生を歩んでいきたい」と決意を述べた。
(木村仁根)