十勝のお仕事発見…25社紹介 とかち機構「ワークライフとかち」を発刊
とかち地域活性化支援機構(とかち機構、松本健春理事長)は、十勝で働きたい人たちに向けた企業紹介マガジン「ワークライフとかち」を発行した。働き方や給与水準などを基に、同機構が独自に選定した管内25社の情報が掲載されている。(児玉未知佳)
人手不足が各企業の課題となる中、十勝を働く場所に選んでもらうためには外への情報発信が必要不可欠として企画した。岩本聖史事務局長は「一般的な求人情報誌は広告費が絡み、掲載情報も企業の意向が反映されがち」と指摘。地域密着型の非営利団体である同機構だからこそできる企業紹介を意識したという。
働きやすい職場づくりを進める「スマート企業」、地元で長く愛されている「100年企業」など、五つのジャンルに分けて紹介している。勤務する社員のリアルな声や福利厚生などの手当、社長インタビューを掲載し、さまざまな角度から各企業の特徴を深掘り。民間企業だけではなく、自治体での就職や地域おこし協力隊として活動する魅力についても触れている。
A4判120ページで、1320円。総事業費1100万円で、昨年度の経済産業省「地域の中堅・中核企業の経営力向上支援事業補助金(地域戦略人材確保等実証事業)」の補助金550万円を活用した。
4月25日から、管内をはじめ、札幌を中心とした道内の書店、大学生協の書籍コーナーなどで販売している。岩本事務局長は「あえて紙媒体にこだわっているのもポイント。じっくり読んで十勝の企業研究に役立ててもらえれば」と話している。