谷川俊太郎さん、児童詩誌「サイロ」との関わりも深く
老衰のため亡くなった詩人の谷川俊太郎さん。来帯して詩の朗読を披露するなど、十勝の住民とも交流を深めてきた。関係者からは惜しむ声が上がっている。
谷川さんは十勝の児童詩誌「サイロ」の関連事業でたびたび来勝。1989年の発刊30年を記念したコンサートでは演奏に合わせた朗読を行ったほか、50周年の際には帯広市民文化ホールで、サイロ編集スタッフとの座談会などを行った。記念詩集には巻頭で「おめでとう〈サイロ〉」の詩も寄せた。六花亭(帯広市)ホームページによると、同社の社歌「六花亭の歌」も88年に作詞している。
帯広小学校が96年に開校100年を迎えた際には、谷川さんが作詞、息子の賢作さんが作曲した記念讃歌「大きな木のうた」が作られた。同校体育館には現在も歌詞板が掲げられ、児童たちが始業式や終業式の際に歌う機会がある。
野中利晃校長は「とてもすてきな曲。これからも大事に歌い継いでいきたい」と話している。(中島佑斗)
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