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麦音に西洋料理シェフ プロ目線で総菜パンをレベルアップ

リニューアルしたパンと試作中のディップソースを手にする馬渕さん(左)と杉山社長

 パン製造販売の満寿屋商店(帯広、杉山雅則社長)は今月、麦音(市稲田町南8線西16)の調理体制を刷新した。西洋料理シェフの馬渕善範さんが加わり、料理人の視点から、総菜パンを中心とした新商品の開発とリニューアルを進めていく。厨房(ちゅうぼう)も拡張し、より高品質なメニューの提供が可能になった。(児玉未知佳)

 企業ビジョンとして掲げる「とかちパン王国」構想の一環。旗艦店の麦音で、十勝産食材の魅力をより伝える狙い。北海道ホテルやレストラン十勝農園で長年シェフ経験がある馬渕さんを社員に迎えた。調理環境を充実させるため、総菜パン調理部門のスペースもこれまでの2倍の広さに広げた。

 新体制の下で、「豊西牛チーズバーガー」(850円)と「クラムチャウダー」(300円)をリニューアル。クラムチャウダーはオープン時からある人気メニューだが、スープのミルク感とコクを強め、アサリなどの具材も増量してよりパンに合うスープに生まれ変わった。新商品として「ごろごろ野菜のタルティーヌ」(360円)も発売した。

 麦音の天方慎治店長は「ベーカリースタッフにはないアイデアや視点、技術でよりおいしいメニューが提供できるようになった」と語る。馬渕さんは「これまでやってきた料理に比べ、パンはよりお客さん主体になる。難しさもあるがやりがいも大きく、麦音を良くしていく手伝いができれば」と意欲をのぞかせる。

 23日に記者発表会が行われ、「クラムチャウダー」など3品を披露。現在はパン商品のほか、サラダやディップ用ソースの開発も進行中で、杉山社長は「馬渕シェフの実力を存分に発揮してもらい、より充実した商品メニューを展開していければ」と話している。

関連写真

  • これまでの2倍の広さに拡充した調理室

    これまでの2倍の広さに拡充した調理室

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  • リニューアルしたパンと試作中のディップソースを手にする馬渕さん(右)と杉山社長

    リニューアルしたパンと試作中のディップソースを手にする馬渕さん(右)と杉山社長

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