堺正章さんら、優しく走るクラシックカーラリーで十勝満喫
戦前の世界的名ドライバーをしのびつつ、北海道の大自然の中を博物館入りレベルのクラシックカーでのんびり走るラリーの第2日が27日、帯広発着で行われた。タレント堺正章さん(77)らが最も古い車で1935年製からの21台を運転し、古い自動車を大事に使い安全運転に徹するイベントで十勝を満喫しながら走った。(横田光俊)
トロフェオ・タツィオ・ヌヴォラーリ北海道ステージ(函館市の同事務局主催)で、1930年代にレーシングドライバーとして活躍、4輪を滑らせるドリフト走法も編み出したイタリアのタツィオ・ヌヴォラーリ(1892~1953年)を冠名にしたカーイベント。今年で24年目になる。
今回は初日の26日に千歳市を出発し襟裳岬、更別村経由で帯広までの約310キロ。2日目はホテル日航ノースランド帯広を出発、釧路管内厚岸町、釧路市阿寒町を周り帯広に戻る約360キロ。最終日の28日は帯広出発、上川管内占冠村経由で千歳市までの約206キロ。一般道を計約876キロ、法定速度以下で安全に走り、ルート途中の計測ポイントで、指定された時間通りに走れるかの精度を競うラリー競技だ。
2年前にも池田町スタートの同ラリーに出場、今回は1958年製のランチア・フラミニア・スポルト・ザガートで参加の堺さんは「(十勝は)道路が優しい。今年購入したこの子(愛車)は暴れなくて優しい。大事に乗り続けます」と、優しさあふれるラリーを満喫していた。