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ヨーロッパ国際ピアノコンで人見さん、全国銀賞

賞状と盾を手に笑顔を見せる人見さん

 「第14回ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan」(ヨーロッパ・ピアノ協会主催)の全国大会で、帯広柏葉高校1年の人見泰平さん(16)が銀賞に輝いた。会場で結果が発表され、「呼ばれたときは本当にうれしかった」と喜んでいる。

 同コンクールは技術のみならず、音楽性や音色の美しさと響き、個性的な表現なども評価される。自由曲コース高校生部門に出場した人見さんは地区予選(昨年6月)、地区本選(同9月)を突破し、同12月9日に東京で開かれた全国大会に出場した。

 当日は2曲を演奏。バッハの「前奏曲とフーガ ハ短調 BWV847」では、緊張感の中で難関の細かく早いテンポの前半部分を弾き終え納得の演奏をすることができた。

 ただ、シューマン作曲リスト編曲の「献呈」では、1カ所ミスタッチで目立つ失敗も。これまでは、一つの失敗で崩れることも多かったが、師事する浜上恵梨子さんとの通し練習の中で「ミスすることはある。ポジティブなところを捉えよう」と考え、何とか乗り切ったという。

 佐賀県に住んでいた4歳からピアノを始め、帯広に移住した小学1年生からは、浜上さんの下で練習を積んできた。

 進学校に進んだことで、日々の勉強と、所属するバスケットボール部の活動で、ピアノに触るのは土日の30分のみに減ったが、これまでの蓄積を本番で存分に発揮した。あと一歩で金賞という若干の悔いはあるが、「練習時間が取れていないので、ミスは当たり前。(人生経験として)大きかった」と納得の表情を浮かべた。

 コンクールの出場は今回が最後。3月30日に東京で開かれる「入賞者記念ガラコンサート」で締めくくる。「自分の弾きたい曲を持って行くので、楽しめると思う」と笑顔で話した。(高井翔太)

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