11年ぶり?珍客「ナベヅル」大樹で飛来 帯広市の関さん撮影
【大樹】大樹町内の畑に小型のツルの一種「ナベヅル」が飛来し、話題になっている。ナベヅルが十勝で確認されるのは極めて珍しく、11年ぶりの「来勝」とみられている。
帯広市内の会社役員関勝之さん(47)が13日、同町内をドライブ中、目撃した。デントコーン畑で2羽のタンチョウと一緒にいる1羽のナベヅルを発見、持参していたデジタルカメラで撮影した。
関さんは「最初は夫婦のタンチョウと子どもかと思った。ヒナにしては大きく、体が黒っぽいのでナベヅルだと分かり、思わずシャッターを切った」という。
ナベヅルは大陸で繁殖し、ほとんどは朝鮮半島や日本の九州、山口県に飛来して越冬する。十勝管内ではごくまれに「迷鳥」などが飛来している。
十勝毎日新聞の元カメラマンの山下僚さんは、2012年に十勝管内南部でナベヅルを撮影。「渡り鳥に交じって飛来することがあるのだが、最近は飛来したという話を聞いていなかった。たぶん確認されるのは12年以来では」と話している。(能勢雄太郎)
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迷鳥? 十勝南部に珍しい「ナベヅル」飛来-十勝毎日新聞電子版(2012/11/29)