今年度のボート再開は断念、売店のみ利用受け付け 緑ケ丘公園の事業者応募ゼロ
運営事業者の撤退により、今年度から休止している帯広市内の緑ケ丘公園の売店と貸しボートの再開に向け、市は新たな運営事業者を募集したが、応募がなかったことが分かった。今年度はボート事業を断念し、売店のみに限って利用を受け付けている。
売店とボートは市民団体「帯広つくし会」が約40年にわたり運営してきたが、人手不足などを理由に昨年11月で撤退。市内で唯一のボートは1営業日につき25人程度の利用があるなど、売店とともに親しまれ、利用者からは再開を望む声が上がっていた。
市は今年度の事業期間を8月1日~10月31日(前倒しや延長も可)とし、ボートは毎週土・日曜の実施、売店は公園利用者の利便性などに寄与する内容とすることを条件に、5月12日~6月9日に事業者を募集した。
市みどりの課によると、数件の問い合わせはあったが、事業者側の人員確保や採算性などに課題があり、応募はなかった。周知期間が短かったことも要因とみている。
今年度は時期的な面などからボートの再開は断念し、売店だけでも有効活用してもらう。売店の利用期間は許可日から最長で来年3月末まで。1日単位での利用も可能。売店の使用料は1カ月で4万6030円、1日単位での営業や売店周辺の公園敷地を使用する場合は1平方メートル当たり1日60円。
同課は「イベントなど、1日のみの利用もできる。多くの人に興味を持ってもらえれば」としている。
来年度は改めて、売店とボートをセットにして事業者を募集する予定。問い合わせは同課(0155・65・4186)へ。(津田恭平)