躍進する女性議員 3会派で代表に 議員比率も3割超で過去最高 音更町議会
【音更】音更町議会(高瀬博文議長、定数20)の4月改選後の会派再編で、2人以上の議員で構成する四つの会派中、三つの会派の代表を女性議員が務めることになった。今町議選では6人の女性議員が当選し、比率は30%と過去最高を更新するなど、女性議員の躍進が目立っている。
女性が代表を務めるのは日本共産党(3人)の神長基子氏(46)=3期=、創成会(5人)の上野美幸氏(52)=3期=、新緑会(6人)の不破尚美氏(51)=2期=の三つ。これ以外は、男性議員が代表を務める公正クラブ(3人)の松浦波雄氏(64)=3期=と、1人会派の音和の会(堀井正憲氏)、笑顔みらい音更(阿部秀一氏)で、いずれも男性議員が代表。
会派の代表として2期目となる神長氏は「家庭に根を張る女性目線で議会活動をしていきたい。女性議員の活躍で議会運営がより活発になれば」と話す。また、最大の会派の代表を務める不破氏は「議会で女性が活躍しやすい環境づくりに貢献できれば」と意気込む。上野氏は「女性が議会で活躍する姿をたくさんの女性に見てもらいたい」と胸を張る。
音更町議会事務局によると、管内の町村議会の中で会派制を導入しているのは音更、幕別、広尾で、「2人以上が所属する会派で女性が代表を務めているのは音更町議会が一番多い」(音更町議会事務局)とする。
音更町議会は1955年に、初の女性議員として山田ひさ氏=2期=が誕生した。定数20となった2015年以降は、2期連続で女性議員が5人となり、今期は6人と過去最多を更新。このうち、半数が会派の代表を務める。高瀬議長は「議会活性化に貢献してくれることを期待している」と話している。(内形勝也)