飲む「バターサンド」 十勝銘菓をカクテルで再現 京王プラザ
京王プラザホテル札幌(札幌市中央区北5西7)は5月1日から、帯広発の銘菓を再現したオリジナルカクテルをホテル内のバー「クロスヴォールト」で販売する。具体的な菓子名は明かしておらず、同ホテルでは「このカクテルはあのお菓子だと答え合わせをしたり、実際のお菓子と比べたりしながら、飲むスイーツとして楽しんでいただきたい」と話している。8月末まで。
地域の魅力発信
同ホテルは地域の魅力を発信し地域活性化に貢献したいと、地元食材を使った料理や飲み物などを積極的に提供。その一環として今回、北海道を代表する菓子に着目した。営業戦略室企画広報担当の高橋あかねさんは「さまざまな制限があったコロナ禍がようやく収束を迎えつつある中で、日々の生活に今までにない新しい楽しみも提案できれば」と語る。
カクテルは3人のバーテンダーが考案。バーテンダーの五十嵐啓二さんは「お菓子とカクテルでは食感が異なるため難しさもあったが、ネーミングやパッケージデザインなども参考にして物語性や見た目、演出を含めて複層的に再現した」と話す。
メインカクテルは「ドレスアップバターサンド」。濃厚でまろやかなバターの味わいを残したフローズンタイプのカクテル。実際の菓子もそのまま使われており、「サクサク」「シャリシャリ」の二つの食感を一度に楽しめる。
月替わりの商品
それ以外のカクテルは月替わりで販売。5月は「マーブルストロベリー」で、ホワイトチョコレートとヨーグルトのリキュールでイチゴのフローズンとの二層に仕立てた。マーブル模様がかわいらしく、写真映えする一杯。甘酸っぱさの中にミルキーなチョコレートの味が際立つ。
6月以降は、カプチーノの風味を再現したフローズンカクテル、チョコレートと栗のカクテルなどが登場。どのカクテルもアルコール度数が10%以下と低アルコールなのも特徴で、「普段あまりお酒を飲まない方、お酒に強くないという方にもぜひ楽しんでいただきたい」(五十嵐さん)とする。
帯広の銘菓を取り上げた理由について、高橋さんは「北海道土産の代表であり、地元の皆さんにも愛されているお菓子。その魅力をお酒という別の形で発信してより多くの方に知っていただきたかった」と説明。「誰もが知っている定番のお菓子に加え、道民として道外客にお薦めしたいお菓子を選んだ」という。
ホテルのバーというと年配の男性客が多いイメージもあるが、「これまでホテルのバーに来たことがない新しいお客さまとの接点になれば。若い女性にも気軽に足を運んでいただきたい」としている。(安藤有紀)