「氷保てるのは3、4日」 帯広の森アイスアリーナなど6施設で停電続く
帯広の森運動公園内のアイスアリーナや体育館など6施設が10日午前10時45分ごろから停電している。市有の電気設備の故障が原因と見られ、11日午前も調査中だが、復旧のめどは立っていない。当面の間施設は休館するとしており、今週末に予定されていた大会が中止になったほか、研修センターを利用予定の団体が宿泊できないなど影響が広がっている。
施設を管理している市文化スポーツ財団によると、停電しているのは帯広の森体育館、アイスアリーナ、第二アイスアリーナ、市民プール、スポーツセンター、研修センター。配電が別系統の明治北海道十勝オーバル、弓道場・アーチェリー場は停電していない。
このうちアイスアリーナとスポーツセンターのリンクは冷却が停止しており、停電が長期化すると氷が解ける恐れがある。同財団は「非常用電源では冷却に対応できない。氷が保つのは3、4日程度」としている。
12、13日に予定されていたアイスホッケーの北北海道高校大会前期決勝大会は中止となり、12日の道小学生選手権帯広地区予選は、会場を清水町アイスアリーナに変更した。帯広アイスホッケー連盟の山下司会長は「長期化すると大会への影響が心配。来週末にはアジアリーグの試合もある」と懸念している。
体育館では13日の帯広卓球選手権大会が中止となった。帯広卓球連盟の田口勇理事長は「突然の連絡で驚いた。第1回の記念大会として準備していただけに残念」と語った。
研修センターには12日に管外から40人の団体客が宿泊予定だったが、照明や暖房などが使えないため、受け入れできないという。(古川雄介)