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手足口病、十勝でも流行 警報発令基準に近づく

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 道内の一部地域で流行している「手足口病」の患者が、十勝管内でも増加している。2019年以来の流行。新型コロナウイルス対策のアルコール消毒では防ぎ切れないため、帯広保健所では「手洗いの励行など、日常的な予防を」と注意を呼び掛けている。

 同所によると、管内の1定点医療機関当たりの患者は、2022年第30週(7月25~31日)の1・13人から、第32週(8月8~14日)は4・25人と増加。流行発生警報の発令基準(5人)に迫っている。

 道内各地でも3年ぶりに流行しており、道内全体の1定点医療機関当たりの患者は第32週で4・81人と、警報発令基準に近い状態。小樽(1定点医療機関当たり22人)、江別(16人)、札幌(9・24人)、岩内(7人)、岩見沢(6・8人)の5保健所管内では、すでに警報が発令された。

 接触感染と飛沫(ひまつ)感染で広まるため、同所は今後の流行拡大を警戒。「流水とせっけんによる手洗い、タオルの共用を避ける、おむつなどの排せつ物を適切に処理する、などの感染予防を」と呼び掛けている。(松岡秀宜)

<手足口病>
 口の中や手足に小さな発疹が出るウイルス性感染症。便や唾液などを介して感染する。発疹が主な症状で、約3分の1で熱が出る。通常は数日のうちに治るが、まれに、髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こすこともある。例年、報告数の9割前後が5歳以下の乳幼児。

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