観野4―6惜敗、松本は2―6 個人シングルスは共に初戦敗退 テニス四国高校総体
(7月31日・高知市の高知県立春野総合運動公園テニス場ほか)
個人戦の第1日は男子シングルス1~4回戦と女子ダブルス1回戦~準々決勝を行った。男子1回戦に臨んだ帯北の観野凌雅(3年)は大西金之助(和歌山・近大和歌山2年)に4-6、同じく松本薫(同)は浜本直弥(大阪・近大付3年)に2-6で敗れた。観野と松本の2人は1日から始まった同ダブルスにもペアで出場し、1回戦で青木琉莞・田原遼太郎組(静岡・日大三島)に6-4で勝利した。(小野寺俊之介、金野和彦)
◆観野、流れつかめず
「勝つ自信はあった。苦手だったバック(ハンド)もよく打てていて不安要素はなかった。でも駄目でした」。観野凌雅は悔しさをにじませた。
流れをつかみ損なった。試合は互いにサービスキープで4-3の第8ゲーム、30-30とブレークチャンスを迎えた。「このゲームを取られてもタイ。もっと積極的にいくべきだった」。得点できる場面はあったが決定打を放てなかった。逆に第9ゲームは「強引に仕掛けすぎた」とミスが続き、ブレークを許した。
昨年のインターハイ個人シングルスも初戦敗退。「正直、シングルスよりはダブルスが好き。全道大会(団体決勝第1シングルス)で負けて自信も無くしかけた」。それでも、団体戦2、3回戦のシングルスで各校のエースを打ち破り、確かな成長を示した。
1年時から課題だったバックハンドの改善には時間がかかったが、「その分フォアハンドが大きな武器になった」と観野。「弾んだボールの頂点で打つこと」を強く意識し、納得いく打感が体に染み込むまで練習を重ねた。
1日から始まったダブルスは第1シード。「ダブルス専門の強敵もいる。目の前の1戦1戦に集中していきます」。昨年のベスト16を越えて、その先の頂きを狙いにいく。
◆松本、ネットプレーで粘る
「弱気だった。勝つビジョンが見えないまま試合が終わってしまった」。昨年1回戦負けの雪辱を期したシングルスは不完全燃焼で敗れ、松本薫は肩を落とした。
第2、4ゲームとラブゲームキープで快調な滑り出しだった。しかし、第6ゲーム、0-40のトリプルブレークポイントを握られ、3連続ポイントを奪ってジュースまで持ち込むも、このゲームを落として2-4。得意とするネットプレーで攻める姿勢は見せたが、ミスの少ない相手を崩せなかった。
「3年間で一番成長したのは気持ちの部分。仲間のために頑張る気持ちを学んだ」と胸を張る。「つらい練習を一緒に乗り越え、長い時間を過ごした。孤独なシングルスの試合でもスタンドから力をもらった」とチームメートに感謝した。
(関係分)
【男子】
◇個人戦シングルス
▽1回戦
大西金之助(近大和歌山) 6-4 観野凌雅
浜本直弥(近大付) 6-2 松本薫