コマツVERTEX2度目の頂点、工藤MVP 連盟旗争奪野球大会
軟式野球の第45回連盟旗争奪大会の最終日は19日、帯広の森平和球場で決勝を行った。コマツVERTEXが三協設備に7-2で勝利し、2018年以来2度目の優勝を果たした。最優秀選手賞は好リリーフと本塁打を放った工藤祐輝(コマツVERTEX)、殊勲賞は勝ち越し適時打の榊聖(たかし、同)、敢闘賞は丹部優良(まさかず、三協設備)がそれぞれ受賞した。42チームが出場し、15日間の日程で熱戦を繰り広げた。(小野寺俊之介、金野和彦)
(19日・帯広の森平和球場)
▽決勝
三協設備
0100001|2
100411×|7
コマツVERTEX
【三】丹部、細井-森
【コ】山田、工藤-徳田、石田
▽本塁打=工藤(コ)
▽三塁打=佐藤(コ)
▽二塁打=丹部(三)澤、林(コ)

コマツVERTEXは1-1の同点で迎えた四回、1死二、三塁から榊の中前2点適時打で勝ち越しに成功。五回には工藤のソロ本塁打でリードを広げた。投げては三回からリリーフした工藤が5回を自責点0の好投を見せた。
三協設備は二回、2死二塁から丹部が右中間へ適時二塁打を放ち同点に追い付くも、三回以降は1安打に抑えられた。
コマツVERTEX、主力も交代要員も活躍「全員野球」で頂点
コマツVERTEXはベンチ入りした選手のほとんどが出場。文字通りの“全員野球”で2018年以来2度目の優勝に輝いた。
代わった選手が打線に火を付けた。同点の四回は1死二、三塁、途中出場の榊聖が2球目の変化球を中前に運び、3-1と勝ち越す2点適時打。「リラックスして打てた。あまり試合に来られてなかったので貢献できてうれしい」
さらにこの回、四回から二塁の守備に入った岡啓秀主将も適時内野安打で続き、一挙4得点。決勝までは4試合で7得点と打線低調だったが、控え選手の活躍で息を吹き返した。
一方で主力も力を発揮した。MVPに選ばれた工藤祐輝は三回からリリーフ登板。ストレート、カーブ、スライダーを低めに集め、打たせて取る投球で5イニングを自責点0。五回の打席では初球のストレートを完璧に捉え、左翼スタンドにソロ本塁打を放った。「決勝は全員で試合に勝てたことがよかった。大会を通じて緊張感のある試合ができた」と笑顔を見せた。
吉田徹監督は「決勝まではロースコアの苦しい試合が多かった。(決勝は)全員攻撃で打線のつながりを発揮できてよかった」と振り返り、「帯広電子杯と東日本2部予選も優勝を狙いたい」と話した。
◆あさ野球大会について
・十勝毎日新聞電子版 あさ野球特設ページ