帯畜大女子学生3人を採択 起業家育成奨学金 とかち財団
とかち財団(長澤秀行理事長)は26日、学生起業家育成奨学金の採択者発表会をLAND(帯広市西2南11)で行った。選ばれた帯広畜産大学の学生3人は、各自のビジネスプランの具体化に1年間取り組む。
同事業は今年で4年目。十勝の産業を盛り上げるプランを提案する学生を応援しようと、応募者から選考し、年額36万円を支給。今年は3~4月に受け付け、応募した3人全員を採択した。いずれも帯広畜産大学の女子学生で、井尻葉月さん(20)=2年=、江口夏帆さん(19)=同=、大山穂果さん(20)=3年=。
井尻さんは京都府のコメなどを栽培する実家で育った。コメを生地に使用し、納豆など十勝産食材を包んだまんじゅうづくりを目指す。江口さんは新潟県出身で、十勝に来てからジャガイモのおいしさや種類の多さに驚いたという。ジャガイモを使った菓子を作り、キッチンカーで販売する夢を描く。大山さんは十勝で新たな冬イベントづくりを行う。十勝になじんだ風景でもある防風林にイルミネーションを施し、点灯させようと意気込んでいる。
長澤理事長は「プランをじっくり考える過程は、就職してからや独立して起業する際にも役立つ。プログラムを有効に使ってほしい」とエールを送った。
3人は今後、事業内容を磨き上げ、来年3月に成果報告会で取り組みを発表する予定。(本田龍之介)