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天然記念物のクマゲラ 朽ち木をつついて採餌 上士幌

朽ち木をつついて中の虫を捕るクマゲラ(5月31日、上士幌町で)

 【上士幌】国の天然記念物で上士幌町の山林にも生息しているクマゲラが5月31日、町内の公道付近に姿を現した。

 この日早朝、記者が車で走行中、道路脇の木に止まったクマゲラを発見。クマゲラは木を転々とし、1本の朽ち木の先端部に止まると、くちばしで勢いよくつつき、幹を破壊して中にいる昆虫類を捕っているように見えた。その後、新緑が映えるシラカバの樹林帯に姿を消した。

 クマゲラは日本最大のキツツキの仲間で、全長約45センチほど。カラスと同じく全身黒だが、頭頂部に赤い羽毛が生えている。十勝では東大雪や日高山脈などの山地に生息し、繁殖期の5、6月はつがいで子育てをする。非繁殖期の秋には、平野部に姿を現すこともある。

 日本野鳥の会十勝支部の室瀬秋宏支部長は「数が少なく、縄張りが300ヘクタールから500ヘクタールと広いことからなかなか見られない」と話す。(塩原真)

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