カワアイサの親子、相次いで音更川に移動
【音更】音更町役場敷地内の池の付近にある公園の樹洞でふ化した後、この池で“1泊”するカモ科の鳥、カワアイサの親子2組が21日までに、約1・5キロ離れた音更川に相次いで子育ての場を移した。
この池では例年、5月上旬から6月上旬にかけ、ふ化したばかりのひなを連れたカワアイサの親子の姿が見られる。今年は親鳥(雌)とひな9羽、ひな10羽の2組が確認され、8日と19日、それぞれ池から出て列を組み、餌になる小魚がいる音更川を目指した。
親子は役場前の道道や国道241号を横断。「千畳敷自然を守る会」(山西信一会長)のメンバーが通行車両を止めるなどし、移動をサポートした。
同会の吉川健一さん(68)は「ふ化の時期はまだ続く。カワアイサの親子が道路を横断したりする姿を見かけたら、温かい目で見守って」と話している。(内形勝也)