師走スケッチ「きょう『冬至』 ゆず湯で体ポカポカに」
きょう21日は二十四節気の一つ「冬至」-。朝の最低気温が帯広で氷点下15・3度と、今季一番の寒さとなった中、十勝管内の公衆浴場では入浴客がゆず湯に入って体を温めた。
冬至は一年で最も昼の時間が短くなる日。ユズを入れた湯に入ると、乾燥肌などの改善に効果があるとされ、「冬至にゆず湯に入ると風邪を引かない」という言い伝えもある。
帯広市内のオベリベリ温泉水光園(東10南5、江川正之社長)では、露天風呂に熊本県産のユズ計600個を浮かべ、湯気とともに香りが広がった。音更町の会社員笠原和裕さん(47)は「今年は新型コロナウイルスに悩まされたが、来年はみんなが無病息災に過ごせるといい」と話していた。
21日朝の十勝地方は上空に真冬並みの寒気が入り込み、冬型の気圧配置で晴れて地表の熱が上空に奪われる放射冷却の影響で、陸別で氷点下21・7度、本別で同18・9度など管内11地点で今季の最低気温を更新した。(深津慶太)