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師走スケッチ「無病息災願い門松作り イノタニ」

手作業で仕上げられた門松がずらりと並ぶ作業場(15日、帯広市内のイノタニで。小山田竜士撮影)

 正月の縁起物の門松作りが管内で最盛期を迎えている。造園土木業のイノタニ(帯広、猪谷直樹社長)には、コロナ禍で無病息災を願おうと例年とほぼ変わらない数の注文が寄せられていて、急ピッチで作業を進めている。

 市内の作業場で今月上旬から約10人が製作をスタート。同社の門松は、十勝産のトドマツ、国産の孟宗竹(もうそうちく)と造花の梅の花の「松竹梅」を用いるのが特徴。木だる作りから始め、土を入れて木を立て、松の枝を剪定(せんてい)する。竹の切り口が人の笑顔に見えるようそろえる作業などをしている。

 同社によると、高さが約1・3~約2・5メートルの3サイズと、卓上用の計4種類に計300基ほどの注文があった。飲食店や商業施設、企業の事務所用が多い。

 「松」は「まつる」に通じ、冬でも緑を絶やさない「長寿」の象徴などとして日本古来の縁起物。今年は注文数の減少が懸念されたが、「コロナ禍だからこそ思いを込めて門松を設置したいというお客さまが多い」(同社)という。

 作業はクリスマス前まで続けられ、多くは27、28日に配達される。
(大谷健人)

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  • 手作業で仕上げられた門松がずらりと並ぶ作業場(15日、帯広市内のイノタニで。小山田竜士撮影)

    手作業で仕上げられた門松がずらりと並ぶ作業場(15日、帯広市内のイノタニで。小山田竜士撮影)

  • 一つ一つ丁寧に仕上げられていく門松(15日、帯広市内のイノタニで。小山田竜士撮影)

    一つ一つ丁寧に仕上げられていく門松(15日、帯広市内のイノタニで。小山田竜士撮影)

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