LANDが開設1周年 記念事業でビジネススクール公開収録
とかち財団(長澤秀行理事長)が運営する事業創発拠点「LAND(ランド)」(帯広市西2南11、天光堂ビル1階)の1周年記念事業が7、8の両日、同施設で行われた。一般開放してセミナーや物品販売を実施。8日には、10月に帯広畜産大学で開講するビジネススクール「ちくだいスタートアップ体験プログラム」のオープンスクールの公開収録が行われた。
ビジネススクールは、起業やビジネスに興味を持つ帯畜大生を対象に、十勝の事業者から起業などについて学び、事業者との接点をつくるために開講する。10月から来年2月まで全8回の講義で、毎回十勝の経営者らがゲストの講師を務め、座学やフィールドワーク、ビジネスプランニングを行う。
オープンスクールはビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、各講師が講座で行う内容を説明。帯畜大生約20人が参加した。
講師の一人、スマイルズの中神美佳さんはマーケティングをテーマに講義する予定。同社では、一般的なマーケティングリサーチで行う大規模なアンケート調査などは行わず、排除されがちな「n=1」(一人の名前を持つ具体的な顧客)の思いを大切にしていると説明。マーケティングは「顧客価値を生み出すもの全て」といい「仮説を立てないと、可能性の海に溺れる」と話した。
収録の様子は後日、YouTube「LANDチャンネル」に動画が上げられる。この他、ビール醸造家十河文英氏がクラフトビールを販売し、7日にはLANDでカフェを運営するグリーンファイブコーヒーの鈴木孝直代表がコーヒーセミナーを開催した。(川野遼介)