「父の日」商戦 お酒や甚兵衛など各店そろえ 例年来店ピークは直前
21日の「父の日」に向け、十勝管内でも商戦が熱を帯びている。酒類などの食料品のほか、洋服や靴下などの定番アイテムも人気を集める。
情報ポータルサイト「父の日.jp」が行ったアンケートによると、30~70代の父親が求めるプレゼントは1位「食べ物・飲み物」、2位「何もいらない」、3位「趣味に関するもの」という結果になった。「母の日」のカーネーションといった定番商品はないが、好みに合わせた食料品が人気を集めている。
日本酒などを取り扱う帯広市内の「にたいら酒店」(東6南8)では、2000~3000円台の価格帯が売れ筋。道内でも希少な銘柄を300種類ほどそろえ、父の日に合わせ「おとうさんへ」「男のきもち」などの文字が入ったラッピングも施せる。
みずみずしく、さっぱりした飲み口の「森嶋」は人気商品。他にも十勝ラベルが施された「上川大雪」や、ラベルのハートも「ソーシャルディスタンス」が意識されている「ひと夏の恋」などの商品が並ぶ。
新型コロナウイルスの影響で家飲みに需要が増え、店内には各種おつまみを並べた特設コーナーも設置されている。
店長の仁平泰臣さんは「店に来ていただき、好みの味や特徴を教えてもらえれば提案ができる」と話す。
帯広市内の藤丸では、4階の紳士服売り場を中心に「父の日フェア」を展開している。平均予算は例年5000~6000円。
売れ筋は5000円、1万円の甚平だ。新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が増え、部屋着としても活用できることから人気を集める。
靴下やポロシャツといった衣類から、カードケースや手帳などもそろえる。11~21日に「父の日ギフト特別送料キャンペーン」を行っており、5000円以上の商品は特別価格で発送できる。同店は「父の日は日にちが近くなってから売れてくる傾向がある。なかなか遠方にも行けないと思うので、日頃の気持ちを贈ってほしい」と話す。(松田亜弓、阿部加奈)