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アルムシステム 復興支援で福島県双葉町にビジネスホテル建設へ

清信社長

 ビジネスホテルや高齢者マンションなどを展開する「アルムシステム」(帯広市、清信祐司社長)は、東日本大震災の原発事故で大きな被害を受けた福島県双葉町内にビジネスホテルを建設する。今秋完成を目指す。19日に同町と立地協定締結式を行う。父が福島県南相馬市出身の清信社長は「復興が進んでいる故郷を長期的に応援したい」と話している。

 双葉町は東京電力福島第1原発の事故で全町避難が続いている。3月に一部地域で避難解除されるほか、2022年の特定復興再生拠点区域全域の避難指示解除を目標に掲げ、企業誘致なども進めている。

 その一つが、町復興のさきがけとして働く拠点となる中野地区復興産業拠点(約50ヘクタール)の整備。同社が今回ホテル建設を計画しているのもその一角。第1原発まで約4キロの場所で、町産業交流センターなどの整備も進めている。

 同社の計画では、木造2階建ての施設を3棟建てる。建築面積は1274平方メートル、延べ床面積は2469平方メートル。134室(いずれも3棟計)。事業費は約5億円で、土地は町と長期賃借契約を結ぶ。一部国の補助事業の活用を目指している。今春着工予定。

 清信社長は、父が同県南相馬市出身。震災直後、自ら被災地に出向いて食料を届けたり、同社が十勝管内で運営するホテルを被災者に提供したりした。継続的に県内を訪れる中で、同町の拠点計画を知った。

 清信社長は「真の復興のためには働く場所が必要。企業誘致のためには滞在できる場所が必要と思い決断した。雇用も生まれる。ビジネスホテル運営は長年のノウハウがある。北海道の食を提供するなど喜ばれるホテルにしたい」と話している。(佐藤いづみ)

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